税務フィリピン#フィリピン
BIR がすべての税務調査および現地調査の一時停止を発表(CIR が解除するまで)
2026.05.26

2025年11月24日
国税庁(BIR)は、納税者の不安や権限の乱用を防ぎ、調査の信頼性を高めるため、
すべての実地監査(フィールド監査)を一時的に停止すると発表しました。
■ 一時的に停止される主な業務
- すべてのフィールド監査
- 調査のための「権限証書(LOA)」や「指令書(MO)」の発行・作成・印刷・署名・送付
- 監査に関連した帳簿の確認・調査
■ 停止の対象外(通常通り実施されるもの)
- あと6か月以内で時効になる案件
- 相続税・贈与税・譲渡所得(土地・株式)・源泉税関係の案件
- 事業廃止・閉鎖に伴う監査
- 犯罪捜査中や不正の疑いがある案件
- 還付請求にLOAが必要なもの
- 国税庁長官の特別指示がある案件
■ 日系企業への影響
① 進行中の税務調査が一時停止する可能性
- LOAが発行されていない調査は止まるため、→ 調査の遅延や完了時期の見通しが不透明になる。
② 新規調査の開始は当面ストップ
- 予防的に準備していた資料の提出が先送りになる場合あり。→ リスク管理の計画に調整が必要。
③ ただし“例外案件”は通常通り進む
特に以下の日系企業は注意が必要:
- 土地・株の売買を行う企業(Capital Gains / Creditable Withholding)
- 撤退・清算プロセス中の企業(退去、閉鎖手続き)
- 還付申請中(VAT Refund)の企業は監査や処理が進む可能性が高い。
④ 書面による問合せやデスク監査は継続する可能性
- 現場調査は停止でも、 電子メール等での資料要求は継続する可能性あり。
■ 日系企業が取るべき対応策
① 進行中の案件のステータスを確認
- BIRからのLOAが既に発行されているかどうかを必ず確認。→ 既発行LOAの案件は停止対象外の可能性があるため。
② 書類整理と会計記録の整合性確認を継続
- 調査停止中の期間は、逆に社内で以下の準備を強化できる:
- 売上・経費の裏付け資料
- 領収書・Official Receipt・Invoices
- Withholding Tax(2307)の照合
- VAT申告とFSの整合性
→ 調査再開後に慌てないための内部整備期間として活用。
③ 清算・撤退中の企業は特に注意
- 「退去監査(closure audit)」は対象外で継続される
→ 必要書類(FS、ITR、VAT、EWT等)を早めに揃えておく。
④ 取引(株式・不動産)予定がある企業は事前準備を徹底
- 例外項目に含まれるため、
→ Withholding TaxやCGTの計算・申告書類を事前に整えておく。
⑤ VAT Refund申請中の企業は動きが止まらない可能性
- RefundにはLOAが必須のため、例外として処理が進む可能性→ 追加資料の準備・英訳・証憑整理を早めに実施。
以上、何かご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
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WIKI Investment 編集部
2026.05.26